奇才テリー・ギリアム監督代表作品の一つ「12モンキーズ」を見ました。
「ラ・ジュテ」という短編映画がこの映画のネタ元になったといわれています。
(見てませーん)
同監督の「未来世紀ブラジル」は私のお気に入りな映画の一つ。
で、12モンキーズは一通り見ただけでは何のことやらわからない映画です。
いや、ほんと。
かの淀川長治さんも訳がわからない映画だと評しておられました。
でも何度か見直してるうちに訳がわかってきます。そこがスゴイ。
「未来世紀ブラジル」では、BGMにあっけらかんとした「ブラジル」が使われ、これが全編を支配するイメージに躍動感を与えています。
未来の都市で反体制のテロリスト達がレストランでも平気で爆破し、それが日常となっている市民は、隣の人が血まみれで運ばれていってもほとんど気にしないで生活を送っているという異常世界なのですが、脳天気で一途な主人公の夢想世界等、ファンタジー的な要素も十分あり、深刻さの一切感じられない見事な娯楽映画に仕上がっていると思います。
12モンキーズの方はといえば、ブラジルに比べてリアリティを重視して作られています。かなり暗いです。
「20世紀末、突如発生した謎のウイルスにより人類の99%が死に至り、21世紀初頭の人類は汚染された地上を捨て、地下での生活を余儀なくされていた」という設定は、今となっては荒唐無稽なものではなく、なんだかすぐにでも起きそうな(またはすでにもう起こり始めている?)底知れぬ恐怖を感じてしまいます。エイズ、鳥インフルエンザ、SARS等々、もうこれは今そのもの。洒落にならないですね。
過去に送り込まれるコールという汚れ囚人役がブルース・ウイリス。12モンキーズの陰のリーダーで頭が完全にイっちゃってる役のブラッドビット。2人ともにおしり丸出しシーンがあります。まあ、それを見るだけでも価値があると思う人はいるかもしれませんね。
一応、タイムスリップものなのですが、タイムマシンとか、バック・トゥー・ザ・フューチャーみたいなあからさまにパラドックスを描くタイムスリップとは全く異ります。
ネタばれですが、最後から一つ前のシーン。ウイルスをばらまくために飛行機に乗り込んだ科学者の隣の席に座ったおばさんがこの映画の最後の救いです。いくつか映画評を見ましたが、そこまで突っ込んでいるものは少なかったような。主役コールの永遠に繰り返す悲しきループという感想が多く見られましたが、たぶんそれは外れでしょう。
ピアソラのタンゴで始まり、サッチモのワンダフル・ワールドで締めくくる音楽センスは鳥肌もので、マッチングの具合は快感です。なんでこの監督はかゆいところに手が届く選曲をするのでしょう。いい!
又、ブラジルもですが、未来世界の司令室の描写、緻密に配置されたメカへのこだわりはすごいものがあります。やっぱ天才肌です。
当然といえば当然ですが、原作をはしょっている部分もある(ホビット庄に帰ってからサウロンと戦う場面とか)らしいのですが、原作を読んでないので、指輪を投げ込んで大団円のまとめ方でとてもすっきりしてました。三部作通してまとまっていますね。さすがにすごい作品です。
http://www.lotr.jp/
通してずーっと気になっていたのは、ホビットの身長の見せ方。1mほどの種族なので、人間と並ぶシーンではかなり小さく表現されています。それが全く違和感がないんです。逆にそこがずーっと不思議でした。色々探してみたら、多様な技法を駆使しているようです。ホビットに身長の小さい人を替え玉で使ったり、逆に人間に2mの身長の人を使ったり、勿論エフェクトも。それらの複合技なので、見ている方はどこでどんなテクニックが使われているのかの区別さえ付きません。
効果担当はニュージーランドのWETA Digital。合成の9割ははShakeで作られているそうです。Macな方は見てください。
http://www.apple.co.jp/shake/stories/lotr/index.html
あと、配役で、ガンダルフのイアン・マッケラン。
どうしてもX-MENの悪玉超能力者のイメージの方が強い。
同じくエルロンドのヒューゴ・ウィービングはマトリクスのエージェント・スミスの印象が抜けません。
やはり白の勢力より闇の勢力のほうが強烈ということでしょうか。

変態性愛場面が過剰に登場って言われればそうかもしれませんが、エロ映画ともちょっと違う感じです。
内容的にも映像的にもつまらない映画でした。見なきゃ良かったの一歩手前。
それがこの映画のデカダンで、意図的であるという意見も見ましたが、全く印象に残らない映画ですから、何か意図があったとしても失敗してるような気がします。
KYOKOは村上龍作品とは知らずにテレビで見ましたが、これはなかなかおもしろかったです。
バットマン5の敵キャラ、ラーシュ・アル・グールを渡辺謙が務めるという話題がありましたが、そのバットマンが死んじゃう?という話し。
ゴッサムシティでバットマンと宿敵ジョーカーが戦い、なぜか突然エイリアンとプレデターが現れてバットマンを苦戦させるというショートストーリーです。
1ファンによって制作された実写の『バットマン』インディペンデント映画なのですが、すごい出来なのですよ。これが。ここまでやるか!という傑作。
2003年7月に公開されたものらしいです。
http://download.theforce.net/theater/batman-deadend/Batman_Dead_End_Full_Screen.mpg
8分04秒でサイズは160MBもありますのでブロードバンドな方のみどうぞ。
こちらはサイズの小さいQTバージョン(48MB)
http://download.theforce.net/theater/batman-deadend/Batman_Dead_End.mov
メーキング映像はこちら(81MB)
http://download.theforce.net/theater/batman-deadend/Batman_Dead_End_Making_Of.mov
THEFORCE.NET に登録されている、STAR WARSファンが作ったショートムービー。
数々の力作からいくつかご紹介します。
しかしこのファンたちのパワーは驚嘆に値します。
これだけの力がある人達が、野に沢山いるんだから業界も盛り上がるでしょう。さすが映画の国アメリカです。
デス・スター・リペアマン
(デス・スターは果たして修理出来るのでしょうか?)
右クリックでダウンロード後QuickTime Playerでご覧下さい。
エッセンス・オブ・ザ・フォース
(まじめなんだかドリンクの広告なんだか?)
右クリックでダウンロード後QuickTime Playerでご覧下さい。
ピンク・ファイブ
(Xウイングに乗る脳天気なお姉ちゃんピンク・ファイブ)
画像をクリック。Windows Media Player用です。
かなり長編(25分)の
STAR WARS CHRONICLES "SEEDS OF DARKNESS"
画像をクリック。
このファンが作ったムービー達はCNNテレビでも紹介されたようです。
確かに「わけがわからない凄さ」
でも何度も見て謎を解く気にはなれませんね。
ザイオンでの白兵戦より前回の高速道路でのシーンのほうが良くできていると思いました。
実際に高速道を作って実写を交えているからでしょう。
今や何でもアリのVFXですが、いくら良くできていてもこれは作り物にしか見えませぬ。スターウォーズなどで、わざと汚れさせて現実感を出していたのとはちょっと趣が異ります。
映画作りにおいてVFXが全盛になって来れば来るほど、リアル世界に勝るものは無いという思いがどんどん強くなりました。音楽もやはりライブに限ります。
この映画を第二次世界大戦における「米国 vs 日本」と重ねあわせた人もいるようですが、これを「米国 vs イラク」としたらどうでしょうか。
アメリカ型戦争は、機械化してどんどんゲーム感覚になりつつあります。遅かれ早かれ戦闘ロボットも誕生するでしょう。
エンタテイメントと戦争。こんな対比の仕方は、先日のエントリでご紹介したブッシュと同じ過ちを犯すことになるのかもしれないので止めておきます。
この映画は荒唐無稽なエンタテイメントとして見る方がよさそうです。
マシン世界との争いも元々人間が起こした戦いに起因する結果で、因果は巡るのであるとか、下手な現代世情批判モドキの映画評でお茶を濁しているのは空虚な感じがしました。
最後まで弱いネロには若干共感を覚えますが、イエスと重ね合わせたくはありません。
ツインズのような遊びも見られないし、内容が荒唐無稽なのにシリアスに展開しすぎ。
今回人気者になったミフネ船長とキッドの活躍も、かなり鼻につく出来。
予言者オバサンがいつのまにか変わったのならほっとけばいいのに、プログラムは変わるんだとか本人に語らせてるし。
マシン世界と人間世界の共存という結末では、エンタテイメントとしての満足感や爽快感は少ないです。人間賛歌を期待してしまうからでしょうか。
スミスの最後の言葉「よせ。それはないぞ!」には共感を覚えました。それはこっちの言うセリフ。
やはり無理があるストーリーだなぁ。
追記:
メーキングの方のDVDを見ると、うーん、やっぱ良くできてるのかなとか。(^^;
ものすごく面倒な作業をしているなんてメーキングでも見ないとわからない部分が結構あって、そこまで拘っているのかと感心しました。でも本編を見るだけではなかなか伝わらないですね。
遅ればせながらボウリング・フォー・コロンバイン のDVDを見ました。
とても面白かったです。
シリアスなテーマなのに面白いという表現をしてもいいような出来です。
内容はかなりシュールでブラックでありながら、アニメを使う手法でかみ砕いてアメリカの歴史を表現する部分もツボを押さえてますね。
対岸に見えているカナダと(住民は家に鍵をかけない!)の違いを鮮明に見せたり、ウオールマートに今後銃や弾薬を売らないように訴え、見事に成功するあたりの盛り上がりも見事。
チャールトン・ヘストン(モーゼ)を担ぎ出して話しをさせ、6歳の子に銃で撃たれて死んだ同じ6歳の少女の写真を邸宅の玄関前に置いて悲しそうに去る場面も彼のもち味がたっぷり出ています。
何故アメリカが好戦的な国のか、アメリカの恐怖の構図が少し理解出来ました。
これにアカデミー賞を与える懐の深さも併せ持つアメリカという国を再認識。「ブッシュよ恥を知れ」と授賞式で言える国でもあるのです。
果たして日本では言えるのかな。
映画で何度も登場する911。
レスキューの電話番号は911で9.11と同じなのですね。
華氏911が早く見たくなりました。
気分転換はハチャメチャ活劇…ってことで、「トゥームレイダー2」のDVDを見ていたら、私の使ってる(いた?)PanasonicのPHS KX-HV210が出てきました。うひゃー
H"キーを押して送信とか、キーバインドはでたらめ。
PHSに接続されている液晶TVにはサウンドプレーヤーまである。本体液晶画面では別の動画も再生されているようなんですけど(PHSにマルチなOSが入ってるのか)。
その他のシーンをよく見ると、登場する液晶TVもビデオカメラもPanasonicでした。
ロゴばっちり出して宣伝してんのね。
こういう事は良くある話しなんだけど、自分が使ってる製品が出てくると(しかも超高機能に変身して)ちょっと楽しいですね。
松下さん、ジャストシステムいじめなければもう少し使おうかな(笑)。
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